20160310
滋賀県の皇子が丘で住宅の新築工事が始まりました。
敷地は皇子山古墳のふもとで宅地開発された新興住宅街。
まわりは建売の住宅が並んでいます。
背面となる北側には3m、西側には1.7mの擁壁があり、
敷地面は道路よりも1.8m高くておまけに変形敷地。
お世辞にもあまりよい条件とはいえませんが、
建築条件なしで土地だけが売りに出ていたので、
土地を探されていたお施主さんには好都合でした。

木造2階建てですが屋上の一部をテラスにして
琵琶湖を望めるようにしたいというのがお施主さんのご希望。
1階は奥に擁壁もあり風通しもよくないので、
生活の中心となるLDKは2階に。
半屋外のインナーテラスがあっても面白いかも、
というお施主さんのお話から2階にもリビングとつながるテラスを設け、
ダイニングからリビング、そして半屋外テラスへと
床高さを変えながらつながるようにデザインしています。


完成は6月末の予定。
どんな空間になるか私たちも楽しみです。
皇子が丘の家が着工しました | 15:53 | comments(0) |
20160301
先週末、上賀茂の家でオープンハウスをさせて頂きました。
多くの方にお越し頂いて楽しい2日間となりました。
どうもありがとうございました。
ご近所の方やお施主さんのお友達は以前の家をご存知なだけに
ビフォーとアフターの違いに驚かれているのが印象的でした。

実はお施主さん自身も完成した内部を見るのはこの日が初めて。
朝に見に来られて驚きと感激のお声を頂いたのが
私たちにとっては何よりの喜びです。

皆さんいいなあと言っておられたのが、
ちょうど家の中央、キッチンの正面に位置する1m角の天窓。
南北に長い建物はどうしても奥に行くほど暗くなりますが、
この大きな天窓のおかげで家の奥もびっくりするほど明るくなっています。
もちろん開くことができますので夏にはこの天窓を開けて風の通り道を作り、
暑い空気を逃がすという目的もあります。

ご家族の生活スタイルからダイニングテーブルは必要ないということで
キッチンの前に作った幅2.7mのカウンターが普段の食事スペース。
家族みんなで食事する時は小上がりになった畳の間を使います。
畳の間は壁に引き込まれている障子を出して閉めると、
プライバシーの保てる部屋になるのでお客さんの寝室としても使えます。

食事したりテレビ見たり、ゴロゴロしたりうたた寝したり、、、
いわば昔ながらの「茶の間」です。
上部に見えている丸太梁は古家の梁をそのまま露出したもの。
特に色は付けず、自然の色のままにしています。

外観撮影も同時進行で行いました。
道路を挟んで4階建のマンションが建っていて
朝の10時を過ぎると影が掛かってしまうので
空と時計を見比べながらヒヤヒヤしていたのですが
なんとか無事に撮影できてひと安心。
オープンハウスが終わるとすぐに夕景の撮影。
昼間も目立ちますが、真っ白な建物なので夕景でも目立ちます。
大きな透明ガラスが入った向かって左側が店舗。
右奥の木製引戸が玄関となっています。

内部はお引越しされて落ち着かれてから撮影させて頂きます。
さていよいよ明日はお引き渡し。
新しく生まれ変わった家の鍵をお渡しして、
上賀茂の家はお施主さんとともに再び時間を刻み始めます。
オープンハウスが終わりました | 17:55 | comments(0) |
20160219
昨年の夏から工事していた古家のリノベーションが間もなく終わります。
敷地は京都の上賀茂。鴨川にほど近い静かな住宅街です。
何度か増築や改装をされているのではっきりとした築年数は分からないのですが
おそらく最初に建てられてから50年ぐらいではないかと思われます。


南に面した1階の道路側でお店をされていて、
その奥と2階が住居スペースだったのですが、
心地よく過ごしたいLDKなどは1階の奥にあり太陽が差し込まず、
風通しも悪い間取りになっていました。
逆に光が最も差込んで風通しのよい2階が客間や子供室に。
おチビちゃんたちの遊び場としてはちょうどよいのですが、
お世辞にも家族みんなが快適に暮らせているとは言えない状態。
そして子どもたちが大きくなるこれから10年後のライフサイクルを見据えると、
大規模なリノベーションが必要であろうということで計画がスタートしました。


建物は柱と梁を残していったんスケルトンにして現況の構造を確認。
そのうえで柱の移設や補強を行っています。
これだけ大規模のリノベーションだと、
作業的にも費用的にもほぼ新築と変わりません。
ただし新築にすると現行の建築基準法や条例に合わせなければならないため
どうしても現況の床面積よりも下回ります。
さらに今までどおり1階でお店を続けたいとのご要望でしたので、
新築では面積的に全く足らないという事情もありました。

新しく生まれ変わった外観は白とグレーのシンプルな配色。
白い部分の素材はローコストな窯業サイディングですが、
質感のないフラットなタイプを白く塗装しています。
1階の店舗部分の壁は対照的に、
少しだけ墨を入れた濃灰色のラスモルタル塗り。
わざとガサガサに荒々しく塗ってもらって、
無機質な真っ白の壁と対比させています。
色や素材を変えているのは住居と店舗の領域を視覚的に分けたかったため。
モルタル塗りの壁はお店の奥行きぶん、玄関から家の中に貫入しています。

南面で明るく風通しの良い2階が生活の中心になるように間取りは変更。
既存の梁を露出させた勾配天井の開放的な空間で、
新たに設けた大きな天窓からは朝日が差し込みます。
お施主さんと打ち合わせを重ねるうちに、
ソファを置いて寛ぐような「いわゆる」リビングよりも、
家族みんながゴロゴロしてテレビを見たり食事をしたり、
遊びまわったりできる大きな畳の間がこの住宅には必要で、
それがお施主さんにとって最も自然な住まい方に思えました。
そこでリビングは小上がりになった8帖の畳の間とし、
そこにTVやパソコン机、お仏壇やお雛さん専用に設えた収納棚などを設けて
いろいろな使い方ができるフレキシブルな空間としています。
大きな南側の窓の外にはデッキテラスがあり、
畳の間とデッキテラスをつなげて使うこともできますし、
窓の障子とダイニング側の太鼓襖を閉めて個室にすることもできます。

畳があると和の空間に思えますが、あくまでもデザインの基本はモダン。
壁や天井は真っ白にして間接照明とシンプルな家具で空間を演出しています。
昼の明るい空間はもちろん気持ち良いのですが、
あかりが灯った夜の落ち着いた雰囲気も楽しんでもらえると思います。

さてそんな上賀茂の家が、2/27(土曜)、2/28(日曜)に
お施主様のご厚意でオープンハウスさせて頂くことになりました。
両日とも10時から17時までとなります。
希望される方は携帯番号とお名前を以下のメールからお送りください。
メールはこちらから
後日折り返し地図をお送りします。
ご参加お待ちしております。
オープンハウスのお知らせ | 15:57 | comments(0) |
20150703
衣棚通りの家は2月に無事竣工しています。
この日は内観の撮影のため約3ヶ月ぶりにお伺いしました。
お施主さんが引っ越しされる前に外観の撮影は済ませたのですが、
内部の撮影は家具が入っているほうがよいので、
お住まいになられて落ち着かれた頃に撮影させて下さい、
とお願いしていました。

中心のない独特のオーガニックな形状のM21テーブルや、
片持ちのため座ると少しロッキングするB20チェアーは
奥様のセレクトによるTECTAのもの。
M21はどこに座らなければならないという定位置がなく、
向かい合いながらも微妙に視線がズレるようにデザインされています。
大人数にも対応できる極めて機能的なデザインは、
いかにもドイツデザイン、バウハウスの系譜だなと感じますが、
ユーモラスで有機的なところは北欧っぽくもある素敵なテーブルです。

カメラマンは岡田大二郎さん。
発売されたばかりのCANON11-24mmレンズを早速使ってもらっています。
さてどんな写真ができているでしょうか。
撮影しました | 16:23 | comments(0) |
20150627
岡崎の家はオープンハウスの翌日に撮影を行いました。
梅雨の時期の撮影は晴れのタイミングにスケジュールを合わせるのがひと苦労。
うまく合わないとズルズルと伸びてしまうので心配していたのですが、
この日は曇天ながらも光が差し込んでくれていたのでホッとしました。
晴れの日の撮影はもちろん問題ないのですが、
少し曇っているほうが光がやわらかいので陰影が強くなりません。
全体的なトーンをやわらかい雰囲気にしたければ曇天ぐらいでも全然大丈夫。
もちろん陰影がビシッと出た写真が欲しければ快晴のほうがよいので、
最終的にはどういう写真を求めるかによります。

奥の坪庭に向けて大きな窓を設けていますが隣地との距離があまりなく、
どうしても太陽の差し込む時間が限られます。
しかも西向きの窓で昼以降しか光が入らないため、
階段上部の切妻屋根に東西一箇所づつの大きなトップライトを設けて、
上部から一日中光が差しこむようにしています。
午前中は東側のトップライトから階段に沿うように光が落ちてくるのですが、
昼からは西側の屋根のトップライトから光が差し込んできます。
形や明度を変えながら少しずつ動いていく様はまさに自然が描く芸術。
時間や天気によって日々刻々と変化していきますが、
特にくっきりとした光の帯は、さながら壁に描かれたミニマルアートのよう。
南の窓がないので同じ場所から一日中光が入るということのない住宅ですが、
逆にだからこそ時間によって生まれる光と影を楽しんでもらいたい、
という思いで設計していたので、この光を現場で確認できてよかったです。

撮影は平野和司さん。
この季節は日没が7時を超えるため、夕景の撮影が終わったのは8時すぎ。
朝早くから夜までこの家の中で生まれる色々なシーンを見ることができました。
あとはどんな写真を皆さんにお見せできるか楽しみにしています。
撮影 | 08:47 | comments(0) |
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